設定

Device Diagnostic Tool 2.7

概要

ここでは、デバイス診断ツールの設定とテストパラメーターの設定について説明します。

設定

Settings(設定)画面には、設定ファイルのインポートパスとエクスポートパス、および履歴ログとステータスログの設定が表示されます。設定画面を開くには、メイン画面右上隅にあるオプションメニューをタップし、Settings(設定)を選択します。

アプリの設定

  • ファイルパス:
    • Configuration import path(設定のインポートパス):設定ファイルのパス。次のパスに設定済みです: /enterprise/usr/deviceselftest/configuration.xml
    • Log output and configuration export path(ログの出力先と設定のエクスポートパス):出力したログファイルとエクスポートした設定ファイルを格納するフォルダー。次のパスに設定済みです: /storage/emulated/0/Android/data/com.symbol.selfdiagnostics/files
  • サーバーの詳細:
    • Protocol(プロトコル):サーバーのプロトコルを指定します。
    • IP Address(IPアドレス):サーバーのIPアドレスを指定します。
    • UserName(ユーザー名):サーバーにログインするユーザーの名前を指定します。
  • Status log(ステータスログ):編集可能なテキストフィールド。ステータスログファイルの名前を指定します。このログファイルには、実施されたテストとそのパラメーター、およびConfigure Tests(テストの設定)画面で行った設定が含まれています。このファイルは、/storage/emulated/0/Android/data/com.symbol.selfdiagnostics/filesに保存されます。
  • History log(履歴ログ):編集可能なテキストフィールド。テスト結果が記録される履歴ログファイルの名前を指定します。このログファイルは、メイン画面で全テストを実行したときに生成され、/storage/emulated/0/Android/data/com.symbol.selfdiagnostics/filesに保存されます。
  • Log File Max Size (MB)(ログファイルの最大サイズ、単位:MB):編集可能なテキストフィールド。ログファイルの最大サイズを指定します。
  • Import(インポート):インポートパス(/enterprise/usr/deviceselftest/configuration.xml)にある設定ファイルをインポートします。
  • Export(エクスポート):Configure Tests(テストの設定)画面で行った設定を含むconfiguration.xmlファイル(/storage/emulated/0/Android/data/com.symbol.selfdiagnostics/filesにあります)をエクスポートします。別のデバイスでも同じ設定を使用するには、エクスポートした.xmlファイルをそのデバイスのインポートパス(/enterprise/usr/deviceselftest)にコピーして、Settings(設定)画面のImport(インポート)をタップします。Android Debug Bridge(ADB)、またはStageNowFile Managerを使用してファイルをコピーします。

設定ファイル

Configuration.xml は、テキストエディターを使って手動で変更することができます。ただし、既存のタグはそのまま残してください。Settings(設定)画面またはConfigure Tests(テストの設定)画面で行ったオプションの設定は、設定ファイルに保存されますが、次のオプションは設定ファイル内で手動で設定する必要があります。

  • admin_modetrueに設定すると、アプリが管理者モードになり、アプリとテストの設定を行えます。デフォルトは、trueです。

  • allow_individual_test_for_usertrueに設定すると、管理者以外のユーザーが、一度にすべてのテストを実行するのではなく、テストを1つずつ実行できるようになります。

  • allow_individual_log_for_usertrueに設定すると、管理者以外のユーザーが、すべてのテストの結果を含む単一のログファイルではなく、テストごとに個別のログファイルを生成できるようになります。

  • continue_testing_on_failuretrueに設定すると、それぞれのテスト結果が合格か不合格に関係なく、すべてのテストが完了するまで、自動的に各テストが順番に実行されます。デフォルトは、falseです。

  • upload_only_on_failuretrueに設定すると、テスト結果が不合格の場合のみ結果ログがサーバーにアップロードされます。falseに設定すると、指定したテストスケジュールに従ってログがアップロードされます。

  • show_extra_datatrueに設定すると、テスト結果ページに合否の別以外の情報が表示されます。表示される情報について詳しくは、「テストの判定基準」セクションを参照してください。デフォルトは、trueです。

  • debugtrueに設定すると、logcatでアプリのデバッグ用のログが表示されます。デフォルトは、trueです。

  • close_on_result_acknowledgetrueに設定すると、すべてのテストに合格した場合にアプリが閉じます。不合格のテストがある場合は閉じません。デフォルトは、falseです。

    上の図の例では、configuration.xmlの設定は次のようになります。

    <settings><admin_mode>true</admin_mode><continue_testing_on_failure>true</continue_testing_on_failure><upload_only_on_failure>true</upload_only_on_failure><show_extra_data>true</show_extra_data><debug>true</debug><close_on_result_acknowledge>false</close_on_result_acknowledge><status_log_name>status.log</status_log_name><history_log_name>history.log</history_log_name><log_file_max_size_mb>25</log_file_max_size_mb></settings>

テストの設定

実施するテストを選択して、そのパラメーターを設定します。メイン画面右上隅にあるオプションメニューをタップしてConfigure Tests(テストの設定)を選択し、Configure Tests(テストの設定)画面を開きます。

           

Configure Tests(テストの設定)

ユーザーの介入を必要とするテストの場合は、そのタイムアウト(秒単位)を設定できます。指定した時間が経過すると、選択した次のテストの実行に移ります(configuration.xmlで設定されている場合)。

次のパラメーターがあります。

  • Scanner Test(スキャナーテスト):スキャナーが機能するかどうかをチェックします。
    • Test Timeout(テストのタイムアウト):ユーザーの介入を待つ制限時間を指定します。
  • Button Test(ボタンテスト):デバイスの通話、スキャン開始(左または右)、音量大、音量小の各ハードボタンが機能するかどうかをチェックします。
    • Test Timeout(テストのタイムアウト):ユーザーの介入を待つ制限時間を指定します。
  • Touch Screen Test(タッチスクリーンテスト):デバイスのタッチスクリーンが機能するかどうかをチェックします。
    • Test Timeout(テストのタイムアウト):ユーザーの介入を待つ制限時間を指定します。
  • Bluetooth Tests(Bluetoothテスト):Bluetooth通信機をテストして関連情報を返します。
    • Name(名前):Bluetooth通信機の名前を返します。
    • Radio Power Cycle(電源の入/切):Bluetooth通信機の電源を入れたり切ったりできるかをチェックします。
    • Functional/Non-functional(機能状態):Bluetooth通信機が一定の時間だけ機能しているかどうかをチェックします。機能している場合は、functionalという値を返します。
    • Discoverable/Connectable(検出可能/接続可能):Bluetooth通信機が検出可能または接続可能かをチェックします。
  • WiFi Test(Wi-Fiテスト):Wi-Fi通信機が機能するかどうかをチェックして関連情報を返します。
    • MAC Address(MACアドレス):MACアドレスが有効(フォーマットが正しい)かどうかをチェックします。
    • Ping Address(Pingアドレス):pingするドメインを指定します。
    • Network Test(ネットワークテスト):Ping Address(Pingアドレス)で指定されたWebアドレスにWi-Fi接続でpingし、応答を受け取るまでにかかった時間を返します。
  • Battery Test(バッテリーテスト):バッテリーの状態をチェックして関連情報を返します。
    • Part Number(部品番号):バッテリーの部品番号を返します。
    • Serial Number(シリアル番号):バッテリーのシリアル番号を返します。
    • Manufacture Date(製造日):バッテリーの製造日を返します。
    • Battery Health(バッテリーの状態):バッテリーの状態をチェックし、交換する必要があるかどうかを返します。
    • Battery Threshold Value(バッテリー交換のしきい値):バッテリーの状態が変わるまでの最大充電回数を設定します。バッテリーの交換回数がこのしきい値を超えると、Battery Health(バッテリーの状態)が「Need to replace battery」(交換が必要)になります。この値を設定できるのは、PowerPrecisionバッテリーだけです。デフォルト値は400です。
  • WWAN Test(WWANテスト):WWAN通信機が機能するかどうかをチェックして関連情報を返します。
    • Sim State(SIMカードの状態):SIMカードが存在するかどうかをチェックします。
    • Voice State(音声通信の状態):SIMカードによる音声通信の状態をチェックします。
    • Data State(データ通信の状態):SIMカードによるデータ通信の状態をチェックします。
  • Audio Test(オーディオテスト):デバイスのマイクとスピーカーをテストします。
    • Test Timeout(テストのタイムアウト):ユーザーの介入を待つ制限時間を指定します。
  • SD Card Test(SDカードテスト):外部SDカードの有無と、SDカードが読み取り/書き込み可能かどうかをチェックします。SDカードを検出するには、SDカードをポータブルストレージとして取り付ける必要があります。SD Card(SD Card)は外部SDカードの有無、Read(読み取り)はSDカード*が読み取り可能かどうか、Write(書き込み)はSDカードが書き込み可能かどうかをチェックします。

Test Timeout(テストのタイムアウト)とPing Address(Pingアドレス)の値を変更すると、アプリの実行中は、変更後の値が使用されます。アプリを一旦閉じてから開き直すと、設定ファイルにある値が有効になります。

詳しくは、「テストの判定基準」セクションを参照してください。


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