デバイス診断ツールについて

Device Diagnostic Tool 2.7

概要

デバイス診断ツール(DDT)は、Zebraのモバイルデバイスのハードウェアをテストして、システムが正常に動作しているかどうかを判断するツールです。このツールは、Zebraのヘルプデスク担当者がデバイスのトラブルシューティングでよく使用します。問題の対処法をすばやく見つけられるので、従業員の生産性の向上と非稼働時間の短縮に役立つだけでなく、Zebraの修理工場に製品を送付する回数も減らせます。

次のテストがあります。

  • Scanner Test(スキャナーテスト):スキャナーが機能するかどうかをチェックします。
  • Button Test(ボタンテスト):デバイスの通話、スキャン開始(左または右)、音量大、音量小の各ボタンが機能するかどうかをチェックします。
  • Touch Screen Test(タッチスクリーンテスト):デバイスのタッチスクリーンが機能するかどうかをチェックします。
  • Bluetooth Tests(Bluetoothテスト):Bluetooth通信機が機能するかどうかをチェックして、関連情報(Bluetooth通信機の名前、電源の入/切の結果、機能状態、検出可能または接続可能かどうか)を返します。
  • WiFi Tests(Wi-Fiテスト):Wi-Fi通信機が機能するかどうかをチェックして、関連情報(MACアドレス、特定のアドレスからのネットワークテスト結果、信号強度、IPアドレス、BSSID、通信速度)を返します。
  • Battery Tests(バッテリーテスト):バッテリーの状態をチェックして、関連情報(部品番号、シリアル番号、製造日、バッテリーの状態、電圧、電流、温度、バッテリー残量、放電容量)を返します。
  • WWAN Tests(WWANテスト):WWAN通信機が機能するかどうかをチェックして、関連情報(SIMカードの状態、音声通信の状態、データ通信の状態、WANの種類、信号強度、電話番号、デバイスID)を返します。
  • Audio Test(オーディオテスト):デバイスのマイクとスピーカーが機能するかどうかをチェックします。
  • SD Card Test(SDカードテスト):外部SDカードの有無、SDカードの読み取り/書き込み状態、SDカードの総容量/空き容量をチェックします。

それぞれのテストについて詳しくは、「テストの判定基準」を参照してください。

DDTは、Zebraのサポートポータルからダウンロードしてください。

バージョン2.7での変更点

  • Managed Config(管理対象設定)に新しくUpload Preference(アップロードの基本設定)オプションが加わり、指定したテストスケジュールに従ってログをアップロードするか、テストが不合格になったときのみアップロードするかを指定できるようになりました。
  • 新たにAndroid 11デバイスがサポートされるようになりました。詳しくは、Zebraのサポートポータルを参照してください。
  • 解決された問題:TC57でボタンテストを実行すると、スキャンボタンが検出できないためにスキャンエラーが発生していました。
  • 既知の問題:複数のテストを実行し、VisibilityIQダッシュボードに表示されるテスト結果を見ると、すべてのテストで同じ開始時間が表示されます。同様に、終了時間も同じになります。

バージョン履歴

バージョン2.6での変更点

  • バージョン情報などを確認できる新しいAbout(このアプリについて)画面が追加されました。About(このアプリについて)画面にアクセスするには、メイン画面の右上のメニューをタップして、About(このアプリについて)を選択します。
  • スキャナーテスト機能が、すべてのバーコードシンボルに対応するようになりました。これまでは対応するシンボルが限られていたため、対応しないシンボルのバーコードをスキャンしたときにテストが失敗していました。
  • テスト結果のデータがZebra Data Serviceに送信され、VisibilityIQと統合されるようになりました。
  • ログファイルに、テストの開始時間に加え、完了(終了)時間が記録されるようになりました。
  • 既知の問題:複数のテストを実行し、VisibilityIQダッシュボードに表示されるテスト結果を見ると、すべてのテストで同じ開始時間が表示されます。同様に、終了時間も同じになります。

バージョン2.5での変更点

  • 新しいSDカードテストでは、外部SDカードの有無、総容量/空き容量、読み取り/書き込み状態をチェックできます。
  • DDTが、Androidシステムの言語に基づき、7つの言語にローカライズされました(フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、簡体字中国語、日本語)。
  • 管理対象設定に、リモートテストのスケジュール設定とログファイルのリモートエクスポートを自動化できる機能が追加されました。
  • 解決された問題:テストをキャンセルすると、テスト結果が正しく記録されないことがありました。

バージョン2.4での変更点

  • FTPサーバーにファイルをアップロードする機能が追加されました。
  • デバイスのテストジョブのスケジュールを設定する機能が追加されました。
  • バッテリー交換のしきい値を設定する機能が追加されました。このしきい値は、バッテリーの状態が「交換が必要」に変わるまでの最大充電回数です。
  • 解決された問題:タブレット(ET51、ET56、L10など)や車載型コンピューター(VC80xやVC8300など)の大きな画面のデバイスで、縦向き画面と横向き画面を切り替えられるようになりました。
  • Google Playストアのポリシーが変更され、アプリで位置情報をバックグラウンドで使用できなくなりました。そのため、デバイス診断ツールからの位置情報へのアクセス許可が除去されました。ESSIDは位置情報サービスに依存するので、デバイスのテスト時にESSIDを取得できません。

バージョン2.3での変更点

  • デバイス診断ツールのサポートポータルにリンクされた新しいヘルプオプションが追加されました。
  • バッテリーテストでバッテリーの残量と放電容量の値が返されるようになりました。
  • 設定ファイルで次の新しい機能を設定できます。
  • デバイス診断ツールを終了した後で、デバイスの画面が元の向き(横向きまたは縦向き)に戻らないという不具合が修正されました。
  • 機能強化:
    • WLANテストで、Wi-Fi通信機の電源の入/切をテストする代わりに、Wi-Fi通信が有効かどうかがチェックされるようになりました。WLANテストを開始したときにWi-Fi通信が有効になっていない場合は、有効にするようにというメッセージが表示されます。
    • Android O以上を搭載したデバイスのWLANテストでESSIDを表示するには、位置情報サービスを有効にしておく必要があります。これは、Androidによる制限のためです。位置情報サービスが有効になっていないと、有効にするようにというメッセージが表示されます。位置情報サービスを有効にせずにテストを続行すると、テスト結果のESSIDに「不明なSSID」ではなく、「位置情報が無効」と表示されます。*デバイスにSIMカードがない状態でWWANテストを行うと、テストは失敗せずに、WWANテストの他のパラメーターの値とともに、Sim State(SIMカードの状態)に「Absent」(なし)と表示されます。

バージョン2.2での変更点

  • 新しくサポート対象になったデバイスについては、Zebra Webサイトの「サポートとダウンロード」にある「Device Diagnostic Tool」ページを参照してください。
  • Android 10のセキュリティによる制限
    • WWANテストの詳細画面にデバイスIDが表示されません。
    • history.logファイルに、デバイスIDとデバイスのシリアル番号が表示されません。
  • 解決された問題:
    • Android OreoのTC20またはTC25のボタンテストで、スキャン開始ボタンを押してもテストできないことがありました。
    • Android NougatのTC25の通話ボタンとスキャンボタンのテストで、タイムアウトパラメーターで指定されている時間が経過しても制限時間切れにならないことがありました。
  • 既知の問題:
    • Android 10のWWAN対応デバイスにSIMカードを装着せずにWWANテストを実行すると、音声通信の状態の間違った値が返されることがあります。
    • 次のデバイスでバッテリーテストを行ったときに、間違った値が表示される場合があります。
              • CC605、CC610などの交流電源を必要とする(バッテリーが存在しない)デバイス。
      • ET50:部品番号、シリアル番号、製造日の間違った値が表示される場合があります。

バージョン2.1での変更点

  • 管理者モードとユーザーモードという2つの操作モードから選択できます。
  • テストが次のように変更されました。- 追加されたテスト:スキャナー、ボタン、タッチスクリーン、オーディオ - 削除されたテスト:GPS、システム
  • 設定ファイルをインポートおよびエクスポートする機能が追加されました。
  • 管理者用の新しいSettings(設定)画面とConfigure Tests(テストの設定)画面が追加されました。
  • サポートされているデバイスが変更されました。詳しくは、下の「サポートされているデバイス」の表を参照してください。
  • 既知の問題:
    • Android OreoのTC20またはTC25のボタンテストで、スキャン開始ボタンを押してもテストできないことがあります。
    • Android NougatのTC20またはTC25のバッテリーテストで、バッテリーの状態について間違った値が返されることがあります。
    • Android NougatのTC25の通話ボタンとスキャンボタンのテストで、タイムアウトパラメーターで指定されている時間が経過しても制限時間切れにならない場合があります。
    • Android MarshmallowのTC75xのWWANテストで、デバイスのデータ通信は有効になっているのに、データ通信の状態に「データ通信不可」と表示されることがあります。
    • アプリの実行中にEMMコマンドでリモートからテストを実行し、テスト完了後にユーザーが手動でアプリを起動しようとすると、予期しない動作が発生することがあります。この場合は、ユーザーが手動でデバイス診断ツールを再起動する必要があります。

サポートされているデバイス

Zebra Webサイトの「サポートとダウンロード」の「Device Diagnostic Tool」ページにあるサポートされているデバイス一覧を参照してください。

インストールに関する注意事項:

  • 複数のバージョンのインストールについて:Device Diagnostic Tool v1.0が既にインストールされているデバイスにDevice Diagnostic Tool v2.1以上のいずれかをインストールすると、同じデバイスに2つの異なるバージョンが存在することになります。この場合は、管理者がAppManager CSPを使用してDevice Diagnostic Tool v1.0を無効にし、新しいバージョンだけが実行されるようにしてください。
  • 設定の維持について:アプリの初回インストール時にはconfiguration.xmlが存在しないので、ユーザーインターフェイスで設定に加えた変更がそのまま維持されます。しかし、configuration.xmlをエクスポートした後で、ユーザーインターフェイスで加えた変更は維持されません。configuration.xmlをデバイスにインポートしてください。

使用に関する注意事項:

  • Androidのユーザーアカウントが複数ある場合:1台のデバイスで複数のAndroidユーザーアカウントを使用している場合にデバイス診断ツールを使えるのは、アクティブなプライマリユーザーだけです。
  • デバイスのメモリが足りなくなった場合:デバイスの使用可能なメモリが3 MB以下になると、デバイスのメモリが不足しているためこれ以上ログに記録できないというメッセージが表示されます。また、自動的なテストも実行されません。
  • 画面の分割モードについて:デバイス診断ツールは、Android N以上に搭載されている画面の分割モードをサポートしていません。
  • Android 10およびAndroid 11のセキュリティによる制限
    • WWANテストの詳細画面にデバイスIDが表示されません。
    • history.logファイルに、デバイスIDとデバイスのシリアル番号が表示されません。


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