Condition Manager

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言語に関する注: 入力フィールドには、英語のみを入力できます。

StageNow - 5.3

概要

Condition Manager を使用すると、管理者は、デバイス上の 1 つ以上の条件を確認し、その後で何らかのアクションを実行したり、追加の条件をチェックしたりすることができるようになります。これは、デバイスが 1 つまたは複数の要件を満たしていること (「MC40 でなければならない」など) を確認してから、OS のアップグレードのような "リスクのある" 操作を行う場合に便利です。失敗すると、デバイスが使用不能になったり、重大な制限が加えられたり、サービスが必要になったりするおそれがあるためです。

テストされた各条件は、他のどの条件からも独立して ConditionMgr のインスタンスを表します。テスト条件は「満たされている」「満たされていない」のいずれかで、テスト時のデバイスの状態を示します (「有効な IP アドレスがあるか」など)。トップレベルの条件では、ブール、整数、または文字列データをテストできますが、最終的にはブール値 (true/false) が必要になります (「[デバイス モデル] フィールドに「MC40」という文字列が含まれているか」など)。

条件が満たされていない場合、ConditionMgr はオプションとして条件を再チェックする、状況が変わるまで待機する、条件に関する重要な障害メッセージを返す、などの動作を行います。これにより、管理者は対策を講じる、他のアクションを実行する、単に操作を止める、などの対応ができるようになります。XML Manager の処理ルールと組み合わせて使用すると、ConditionMgr を使用して複雑な条件セットを作成し、これにより実行フローを高度な方法で制御し、リッチで適応性の高い管理タスクを記述できます。

主な機能

  • 入力 XML に記述されている条件を検証する
  • 検証済みの条件を提示してすべて処理する
  • 指定された回数だけ検証を繰り返す
  • テストとテストの間に指定された待機期間を置く
  • テスト条件が満たされた、または満たされなかった場合に表示するカスタム メッセージを作成する
  • デバイスに有効な IP アドレスがあることを確認する
  • デバイスのバッテリ残量を確認する
  • デバイス モデル (「TC70」など)、インストールされている OS、またはデバイス上のその他の文字列を確認する
  • エラー メッセージの表示を抑止する

データ型

デバイスのテスト値がブール、整数、または文字列のいずれであるかを入力するために使用されます。選択されたデータ型に関係なく、条件テストはすべて最終的にブール値 (true/false) を生成する必要があります。ブール データ型 (デバイスに有効な IP アドレスが設定されているかどうかなど) では直接の結果が得られるため、これ以上調整する必要はありません。整数と文字列のテストでブール値の結果を得るには、それに関連する条件テストを 1 つ (数値の場合は「~より大きいか」、文字列の場合は「~を含むか」など) を指定する必要があります。たとえば、デバイスが MC40 であるかどうかをテストするには、[デバイス モデル] フィールドで定数「MC40」を含む文字列を探し、見つかった場合は「true」の結果を返します。注: 表示されるソース型とシステム値は、選択したデータ型によって異なります

重要: 現在、文字列の値に対して順序比較 (大なり/小なり) を実行する方法はサポートされていません。これは、たとえばデバイス上の OSx のバージョンに基づいてフロー制御ルールを作成するような場合で問題になります。この値は数値ですが、文字列として保存されています。

たとえば、「OSx 値が 3.4 かそれ以上のすべてのデバイス」で何かをしようというのは自然な操作ですが、これはサポートされていない操作であり、望ましくない結果を招く可能性があります。文字列を浮動小数点数値として扱うことは、技術的には可能ですが、OSx のバージョン レベルの変遷 (3.4.1.0 など) やその他の比較因子により、結果は予測できません。

パラメータ名: DataType

オプション 名前 説明注記 要件
1 ブール テストされる値は true または false になります。

MX: 4.4+

2 整数 テストされる値は数値になります。

MX: 4.4+

3 文字列 テストされる値は文字列になります。

MX: 6+

ブール ソース型

true または false の値を出力するブール ソースを入力するために使用されます。

次の場合に表示: データ型が [ブール] の場合

パラメータ名: BooleanSourceType

オプション 名前 説明注記 要件
2 事前定義されたシステム ブール値 システムによって定義される true/false 値。

MX: 4.4+

ブール システム値

true/false の条件をテストするために事前定義されたブール値を選択するために使用されます。たとえば、ターゲット デバイスに有効な IP アドレスがある場合にのみ処理を続行するように設定するには、この値を 2 (「有効な IP アドレスがあるか」) に設定し、[True] の場合にのみ処理を続行します。

次の場合に表示: データ型が [ブール]、ブール ソースが [事前定義されたシステム ブール値] の場合

パラメータ名: BooleanSystemValue

オプション 名前 説明注記 要件
2 有効な IP アドレスあり テスト時にデバイスに有効な IP アドレスがある場合は、「True」を返します。

MX: 4.4+

整数ソース型

次の場合に表示: データ型が [整数] の場合

パラメータ名: IntegerSourceType

オプション 名前 説明注記 要件
2 定義済みのシステム整数値 デバイスのオペレーティング システムによって定義される数値。

MX: 4.4+

整数システム プロパティ

指定した定数値をテストしてブール値を生成する、整数ベースのデバイス値を選択するために使用されます。たとえば、MX 4.x を使用するデバイスでのみ処理を続行するように設定するには、この値を 2 (「BSP メジャー バージョン」) に設定し、整数の定数値として「4」を入力します。

次の場合に表示: データ型が [整数] の場合

パラメータ名: IntegerSystemProperty

オプション 名前 説明注記 要件
1 プラットフォーム SDK バージョン Android API レベルを示します。

MX: 4.4+

2 BSP メジャー バージョン ボード サポート パッケージの小数点より前の数字。

MX: 4.4+

3 BSP マイナー バージョン ボード サポート パッケージの小数点以下の数字。

MX: 4.4+

4 BSP ビルド番号 デバイスにインストールされている BSP ビルドの特定番号。

MX: 4.4+

整数システム値

指定した定数値をテストしてブール値を生成する、定義済みの整数文字列の値を選択するために使用されます。たとえば、ターゲット デバイスのバッテリがフル充電されている場合にのみ操作を続行するように設定するには、この値を 1 (「バッテリ レベル」) に設定し、定数文字列値として「100」を入力します。

次の場合に表示: データ型が [整数] の場合

パラメータ名: IntegerSystemValue

オプション 名前 説明注記 要件
1 バッテリ レベル バッテリ充電の現在の割合 (0 ~ 100)

MX: 4.4+

整数の定数値

テストする整数値 (-32768 ~ 32767) を入力するために使用します。

パラメータ値入力ルール:

  • -32768 ~ 32767 の整数を指定できます

次の場合に表示: データ型が [整数] の場合

パラメータ名: IntegerConstantValue

要件:

  • MX: 4.4+

整数条件テスト

ブール値を得るために、テストされる定数値に対して指定する値の比較方法を選択するために使用されます。たとえば、バッテリの残量が少なくとも半分使用できる状態のデバイスでのみ処理を続行するように設定するには、この値を 5 (「整数定数以上」) に設定し、定数整数の値を 50 に設定します。

次の場合に表示: データ型が [整数] の場合

パラメータ名: IntegerConditionTest

オプション 名前 説明注記 要件
1 整数定数と等しい テストされた値は、指定された値と等しい値です。

MX: 4.4+

2 整数定数と等しくない テストされた値は、指定された値と等しくありません。

MX: 4.4+

3 整数定数より大きい テストされた値は、指定された値よりも大きい値です。

MX: 4.4+

4 整数定数より小さい テストされた値は、指定された値より小さい値です。

MX: 4.4+

5 整数定数以上 テストされた値は、指定された値と同じかそれよりも大きい値です。

MX: 4.4+

6 整数定数以下 テストされた値は、指定された値と同じかそれよりも小さい値です。

MX: 4.4+

文字列ソース型

次の場合に表示: データ型が [文字列] の場合

パラメータ名: StringSourceType

オプション 名前 説明注記 要件
1 文字列システム プロパティ デバイスのオペレーティング システムで定義されていない文字列。

MX: 4.4+

2 事前定義された文字列システム値 デバイスのオペレーティング システムによって定義されている文字列。

MX: 4.4+

文字列システム プロパティ

指定した定数値をテストしてブール値を生成する、文字列ベースのデバイス値を選択するために使用されます。たとえば、TC55 デバイスでのみ処理を続行するように設定するには、この値を 2 (「製品モデル」) に設定し、文字列の定数値として「TC55」を入力します。

次の場合に表示: データ型が [文字列] で、文字列ソース型が [文字列システム プロパティ] の場合

パラメータ名: StringSystemProperty

オプション 名前 説明注記 要件
2 製品モデル Zebra デバイスのモデル番号。

MX: 6+

11 Android バージョン デバイスで実行されている Android のバージョン。

MX: 6+

12 ビルド番号 デバイスにインストールされている BSP ビルドの特定番号。

MX: 6+

文字列システム値

指定した定数値をテストしてブール値を生成する、定義済みのシステム文字列の値を選択するために使用されます。たとえば、OSX 3.5 がインストールされているデバイスでのみ処理を続行するように設定するには、この値を 13 (「OSX バージョン」) に設定し、文字列定数の値を 3.5 に設定します。

次の場合に表示: データ型が [文字列]、文字列ソース型が [事前定義されたシステム文字列値] の場合

パラメータ名: StringSystemValue

オプション 名前 説明注記 要件
12 MX バージョン デバイスにインストールされている MX のバージョン。

MX: 6+

13 OSX バージョン デバイスにインストールされている OSx のバージョン。

MX: 6+

文字列定数の値

デバイス上の文字列と比較する文字列を入力するために使用します。指定された文字列は任意のサイズ (0 を含む) にすることができますが、MXMS フレームワークによって間接的に制限される場合があります。これにより、単一の XML ファイルの全体サイズが制限されます。

パラメータ値入力ルール:

  • 任意の長さ (0 を含む) の文字列を使用できます

次の場合に表示: データ型が [文字列] で、文字列条件テストが [文字列定数と同一] の場合

パラメータ名: StringConstantValue

要件:

  • MX: 6+

文字列条件テスト

ブール値を得るために、テストされる文字列定数に対して指定する文字列の比較方法を選択するために使用されます。たとえば、FIPS ベースのデバイスでのみ続行する動作を設定するには、この値を 9 (「文字列定数で始まる」) に設定し、文字列定数の値を FIPS に設定し、[大文字と小文字の違いを無視する] チェックボックスをオフにします。

次の場合に表示: データ型が [文字列] の場合

パラメータ名: StringConditionTest

オプション 名前 説明注記 要件
5 文字列定数と等しい テストされた文字列は、指定された文字列と同一です。

MX: 6+

6 文字列定数と等しくない テストされた文字列は、指定された文字列と同一ではありません。

MX: 6+

7 文字列定数を含む テストされた文字列は、指定された文字列を含みます。

MX: 6+

8 文字列定数を含まない テストされた文字列は、指定された文字列を含みません。

MX: 6+

9 文字列定数で開始 テストされた文字列は、指定された文字列で始まります。

MX: 6+

10 文字列定数で開始されない テストされた文字列は、指定された文字列で始まりません。

MX: 6+

11 文字列定数で終了 テストされた文字列は、指定した文字列で終わります。

MX: 6+

12 文字列定数で終了しない テストされた文字列は、指定された文字で終わりません。

MX: 6+

条件適合アクション

テストされた条件が満たされていない場合に実行するアクションを選択するために使用されます。条件が不確かにならないように、ConditionNotMetAction パラメータで選択したアクションとは逆のアクションを選択することをお勧めします。たとえば、[条件適合アクション] として [成功] を選択した場合、[条件不適合アクション] は残りの 2 つの [失敗] オプションのいずれかにします。

パラメータ名: ConditionMetAction

オプション 名前 説明注記 要件
0 成功 テストされた条件が成功の場合に実行するアクション。

MX: 4.4+

1 characteristic-error で失敗 テストされた条件が失敗の場合に実行するアクション。

MX: 4.4+

2 再試行 (指定された回数まで) して失敗します 「失敗」とする前に、テストを繰り返します。

MX: 4.4+

条件不適合アクション

テストされた条件が満たされていない場合に実行するアクションを選択するために使用されます。条件が不確かにならないように、ConditionMetAction パラメータで選択したアクションとは逆のアクションを選択することをお勧めします。たとえば、[条件適合アクション] として [成功] を選択した場合、[条件不適合アクション] は残りの 2 つの [失敗] オプションのいずれかにします。

パラメータ名: ConditionNotMetAction

オプション 名前 説明注記 要件
0 成功 テストされた条件が成功の場合に実行するアクション。

MX: 4.4+

1 characteristic-error で失敗 テストされた条件が失敗の場合に実行するアクション。

MX: 4.4+

2 再試行 (指定された回数まで) して失敗します 「失敗」とする前に、テストを繰り返します。

MX: 4.4+

条件繰り返し数

テスト条件を繰り返す回数 (2 ~ 500) を入力するために使用します。

パラメータ値入力ルール:

  • 2 ~ 500 の整数を指定できます

次の場合に表示: 条件適合アクションまたは条件不適合アクションが [再試行 (指定された回数まで) して失敗します] の場合

パラメータ名: ConditionRepeatCount

要件:

  • MX: 4.4+

条件繰り返し間隔

条件をテストしてから次にテストするまでの遅延時間 (秒単位) を入力するために使用します。

パラメータ値入力ルール:

  • 1 ~ 60 の整数を指定できます

次の場合に表示: 条件適合アクションまたは条件不適合アクションが [再試行 (指定された回数まで) して失敗します] の場合

パラメータ名: ConditionRepeatInterval

要件:

  • MX: 4.4+

条件失敗メッセージ

[条件適合アクション] または[条件不適合アクション] として [characteristic-error で失敗] が選択されている場合に、返されるメッセージを入力するために使用されます。このメッセージは、結果の XML ドキュメントを調べるユーザーまたはアプリケーションに対して、エラーの原因を説明したり失敗の理由を通知したりするために使用できます。

パラメータ値入力ルール:

  • 1 ~ 250 文字の文字列を使用できます

次の場合に表示: 条件適合アクションまたは条件不適合アクションが [成功] 以外の場合

パラメータ名: ConditionFailMessage

要件:

  • MX: 4.4+

条件待機メッセージ

条件が保留中の場合に表示するメッセージを入力するために使用します。

パラメータ値入力ルール:

  • 1 ~ 250 文字の文字列を使用できます

次の場合に表示: 条件適合アクションまたは条件不適合アクションが [再試行 (指定された回数まで) して失敗します] の場合

パラメータ名: ConditionWaitMessage

要件:

  • MX: 4.4+

メッセージ抑止

障害の検出ではなく実行フローを制御するために ConditionMgr を使用する場合に、エラー メッセージを表示しないようにするために使用されます。これにより管理者は、ConditionMgr が生成した特定エラーをエラーとして処理せず、デバイス ユーザーにもエラーとして表示しないように指定できるようになります。

たとえば、デバイスステージング プロセスには、異なるデバイスには異なるアクションを実行させるという条件が含まれる場合があります。このような場合、ConditionMgr によって生成される「エラー」は「障害」を示すものではなく、対象デバイスを識別する実行フローの一部であると想定されます。ステージング プロセスには障害がないため、デバイス ユーザーには「ステージング失敗」というメッセージを表示しない方が良いでしょう。

次の場合に表示: 条件適合アクションまたは条件不適合アクションが [成功] 以外の場合

パラメータ名: SuppressMessage

要件:

  • MX: 6+