Beacon Manager

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StageNow - 5.3

概要

Beacon Manager (BeaconMgr) は、サポートされているデバイスの電源がオフのときに、セカンダリ Bluetooth Low Energy (BLE) 無線によって発信される信号を制御します。プライマリ BLE 無線を設定するには、Android BLE API および Bluetooth LE クラスを参照してください。

デバイスから発信された BLE ビーコンは、別デバイスの実行アプリによって検出され、さまざまな目的に使用されます。Beacon Manager を使用すると、ビーコンの内容や設定 (発信電力や間隔など) を管理しやすくなり、バッテリ消費と検出可能な範囲のバランスをとることができます。

BLE ビーコンを活用するソリューションの 1 つに、Zebra Device Tracker があります。これは、BLE ビーコンを発信することで、置き忘れたデバイスを探すためのツールです。サポートされるデバイスの詳細およびリストについては、Zebra Device Tracker を参照してください。

サポートされているデバイス

主な機能

  • ビーコンのオン/オフ...
    • デバイスの電源がオフの場合に、セカンダリ BLE 無線から
    • 電源をオフにする前に、デバイスが「機内モード」だった場合
    • 電源がオフになっているデバイスで、バッテリを再挿入した後
  • ビーコン送信のパワー レベルの設定
  • 送信間隔の設定
  • 以下のビーコン パラメータの設定:
    • ビーコン タイプ
    • AltBeacon UUID
    • AltBeacon ID1、ID2
    • カスタム ビーコン データ
    • 製造元バイト値
    • 参照受信信号強度インジケータ (RSSI) 値

: 本書では、発信送信という用語は同じ意味で使用されています

バッテリベースの BLE 動作

一部のデバイスのセカンダリ BLE 無線は、バッテリ内にあります。このようなデバイスでは、次のような動作が発生します

  • Beacon Manager の構成設定は、デバイスその BLE 搭載バッテリ (存在する場合) に保存されます
  • デバイスに保存された設定は、デバイスの電源がオンになっている場合にのみ、バッテリに複製されます
  • BLE ビーコンが有効で、デバイスの電源がオフの場合、バッテリがデバイスに残っている限り、バッテリは事前設定された値を使用してビーコンを発信します。
  • ビーコンが有効の場合でも、バッテリがデバイスから取り外されている場合、ビーコンは停止します。
  • BLE を構成して、有効なバッテリをデバイスに挿入した場合、次のようにビーコンは約 30 秒以内に再開されます
    • 値を構成したデバイス、または Beacon Manager の構成値が含まれていないデバイスにバッテリを再挿入した場合、バッテリの最後の保存値が使用されます。
    • 値を構成したデバイスではなく、電源をオフにしたデバイスにバッテリを挿入した場合、デバイスの電源がオンになるまで、バッテリは最後の事前設定値に従って動作します。電源をオンにすると、バッテリはデバイスに保存された BLE 設定を受信し、この値を適用します。
  • デバイスからビーコン対応バッテリを取り外すと、デバイスに挿入されているかどうかが定期的に確認され、ビーコンの再開まで多少の電力が消費されます。
  • BLE 搭載バッテリでビーコンが無効になっている場合、デバイスからバッテリを取り外すと、電力は消費されなくなります

ビーコンのオン/オフ

デバイスの電源がオフのときに、デバイスからビーコンが送信されるかどうかを制御します。デフォルトではオフです

パラメータ名: Beaconing

オプション 名前 説明注記 要件
0 変更しない この値 (またはこのパラメータが XML に存在しないこと) によってデバイスの設定は変更されません。以前に選択した設定はすべて保持されます。

MX: 10.2+

Android API: 29+

1 オンにする デバイスが電源オフの場合にビーコンを送信できるようにします。

MX: 10.2+

Android API: 29+

2 オフにする デバイスが電源オフの場合にビーコンを送信できないようにします (デフォルト)。

MX: 10.2+

Android API: 29+

再挿入時のビーコンのオン/オフ

サポート対象の電源オフ デバイスにバッテリを再挿入した時点で、BLE 対応バッテリによるビーコンを再開するかどうかを制御します。デフォルトではオンです

パラメータ名: Beaconing

オプション 名前 説明注記 要件
0 変更しない この値 (またはこのパラメータが XML に存在しないこと) によってデバイスの設定は変更されません。以前に選択した設定はすべて保持されます。

MX: 10.5+

Android API: 26+

1 オンにする バッテリを電源オフ デバイスに再挿入した時点でビーコンを再開できます (デフォルト)。

MX: 10.5+

Android API: 26+

2 オフにする バッテリを電源オフ デバイスに再挿入した時点ではビーコンを再開させません。

MX: 10.5+

Android API: 26+

機内モードでのビーコンのオン/オフ

機内モードで電源をオフにしたときに、ビーコンをデバイスから送信するかどうかを制御します。デフォルトでは無効です。機内モードは、デバイスで Settings Manager を使用して設定できます。

重要: デバイスを機内モードにすると、デバイスのビーコン エミッタを含め、すべてのデバイスの無線がオフになります。機内モードのデバイスで電源がオフになると、機内モードでのビーコン パラメータに含まれる設定が有効になります。

このモードでのデバイスの動作は次のとおりです

  • [オンにする] を選択すると、機内モードでデバイスの電源がオフになっている間、デバイスのバッテリが消耗するかデバイスの電源が再びオンになるまで、ビーコンが送信されます。この設定では、電源がオフのデバイスから BLE 無線送信が可能です。このような送信は、状況によっては望ましくない場合があります。

  • [オフにする] を選択すると、機内モードでデバイスの電源をオフにしてもビーコンは出力されません。
    このシナリオでは、電源がオフになったデバイスを見つけるために、ビーコンを使用することはできません

パラメータ名: BeaconingInAirplaneMode

オプション 名前 説明注記 要件
0 変更しない この値 (またはこのパラメータが XML に存在しないこと) によってデバイスの設定は変更されません。以前に選択した設定はすべて保持されます。

MX: 10.2+

Android API: 29+

1 オンにする 機内モードでデバイスの電源がオフになっている場合に、ビーコン送信を有効にします。上記の警告を参照してください。

MX: 10.2+

Android API: 29+

2 オフにする 機内モードでデバイスの電源がオフになっている場合に、ビーコン送信を無効にします。上記の警告を参照してください。

MX: 10.2+

Android API: 29+

ビーコン タイプ

電源がオフのときに紛失したデバイスを検出するために送信されるビーコンのタイプを制御します。AltBeacon は、デバイス近接度を判断するオープン仕様で、デフォルトで有効になっています。[カスタム] を選択する場合は (オプション 3)、CustomBeaconData パラメータを使用してカスタム近接プロトコルを指定します。

パラメータ名: BeaconType

オプション 名前 説明注記 要件
0 変更しない この値 (またはこのパラメータが XML に存在しないこと) によってデバイスの設定は変更されません。以前に選択した設定はすべて保持されます。

MX: 10.2+

Android API: 29+

2 AltBeacon デバイス ビーコンのオープン仕様 AltBeacon を有効にします (デフォルト)。

MX: 10.2+

Android API: 29+

3 カスタム CustomBeaconData パラメータに入力されたカスタム ビーコン仕様を有効にします。

MX: 10.2+

Android API: 29+

伝送パワー レベル

ビーコン送信のパワー レベル (デシベル/ミリワット、または dBm 単位) を入力するために使用します。デバイス検出範囲を最適化するには、電力消費と送信電力のバランスがとれる値を選択してください。デフォルトでは、オプション 1 (1dBm) が選択されています

パラメータ名: TxPowerLevel

オプション 名前 説明注記 要件
1 高 (1dBm) ビーコン送信パワー レベルを最大に設定して、検出範囲を最大にします。デバイスの使用電力は最も大きくなります (デフォルト)。

MX: 10.2+

Android API: 29+

2 中 (-7dBm) ビーコン送信パワー レベルを中程度に設定して、電力を節約しながら検出範囲をわずかに縮小します。

MX: 10.2+

Android API: 29+

3 低電力 (-15dBm) ビーコン送信パワー レベルを低く設定して、電力を節約しながら検出範囲を縮小します。

MX: 10.2+

Android API: 29+

4 超低電力 (-21dBm) ビーコン送信パワー レベルを非常に低く設定して、電力を節約しながら検出範囲を最小にします。

MX: 10.2+

Android API: 29+

5 カスタム (-127dBm ~ 1dBm) CustomTxPowerLevel パラメータを使用してカスタム値を入力できます。

MX: 10.2+

Android API: 29+

カスタム伝送パワー レベル

ビーコン送信のパワー レベル (デシベル/ミリワット、または dBm 単位) を入力するために使用します。

入力値のルール:

  • -127 ~ 1 の整数

次の場合に表示: 伝送パワー レベルが [カスタム] の場合

パラメータ名: CustomTxPowerLevel

要件:

  • MX: 10.2+
  • Android API: 29+

送信間隔

ビーコンの送信と送信の間隔 (ミリ秒単位) を入力するために使用されます。デバイスの場所を最適化するには、電力消費と送信周波数のバランスがとれる値を選択してください。デフォルトでは、オプション 1 (100ms) が選択されています

パラメータ名: TxInterval

オプション 名前 説明注記 要件
0 変更しない この値 (またはこのパラメータが XML に存在しないこと) によってデバイスの設定は変更されません。以前に選択した設定はすべて保持されます。

MX: 10.2+

Android API: 29+

1 低レイテンシ (100ms) ビーコンを 1 秒あたり約 10 回送信します。このオプションは、デバイスの消費電力が最も大きくなります。

MX: 10.2+

Android API: 29+

2 バランス (250ms) ビーコンを 1 秒間に約 4 回送信します。

MX: 10.2+

Android API: 29+

3 低電力 (1000ms) ビーコンを 1 秒に 1 回送信します。

MX: 10.2+

Android API: 29+

4 カスタム (100ms ~ 10240ms) CustomTxInterval パラメータを使用してカスタム値を入力できるようにします。

MX: 10.2+

Android API: 29+

カスタム送信間隔

ビーコンの送信と送信の間隔 (ミリ秒単位) を入力するために使用されます。許容範囲は 100ms (1 秒あたり伝送 10 回) および 10240 (10 秒おきに伝送 1 回) です。

入力値のルール:

  • 100 ~ 10240 の整数

次の場合に表示: 送信間隔が [カスタム] の場合

パラメータ名: CustomTxInterval

要件:

  • MX: 10.2+
  • Android API: 29+

明示的ビーコン UUID (チェックボックス)

明示的ビーコン UUID を入力するかどうかを制御します。オフにすると、セルフ生成したデバイス固有の UUID が使用されます (デフォルト)。

パラメータ名: ExplicitBeaconUUID

オプション 名前 説明注記 要件
0 (オフ) ビーコン UUID の明示的入力を無効にします。

MX: 10.2+

Android API: 29+

1 (オン) ビーコン UUID の明示的入力を有効にします。

MX: 10.2+

Android API: 29+

AltBeacon UUID

32 文字の AltBeacon UUID を 16 進形式で入力するために使用します。

20 バイトの AltBeacon データ形式には 40 桁の 16 進数が含まれており、これは UUID (32 桁の 16 進数) および ID1 (4 桁の 16 進数) と ID2 (4 桁の 16 進数) に分かれています。

入力値のルール:

  • ちょうど 32 桁の 16 進数による文字列

次の場合に表示: ビーコン タイプが [AltBeacon] で、明示的ビーコン UUID のチェックが [オン] の場合

パラメータ名: AltBeaconUUID

要件:

  • MX: 10.2+
  • Android API: 29+

AltBeacon ID1

AltBeacon UUID の ID1 の部分を入力するために使用します。このパラメータが欠落しているか、空白のままになっている場合は、デフォルト値 EBEB が使用されます

20 バイトの AltBeacon データ形式には 40 桁の 16 進数が含まれており、これは UUID (32 桁の 16 進数) および ID1 (4 桁の 16 進数) と ID2 (4 桁の 16 進数) に分かれています。

入力値のルール:

  • ちょうど 4 桁の 16 進数による文字列

次の場合に表示: ビーコン タイプが [AltBeacon] の場合

パラメータ名: ID1

要件:

  • MX: 10.2+
  • Android API: 29+

AltBeacon ID2

AltBeacon UUID の ID2 の部分を入力するために使用します。このパラメータが欠落しているか、空白のままになっている場合は、デフォルト値 ECDD が使用されます

20 バイトの AltBeacon データ形式には 40 桁の 16 進数が含まれており、これは UUID (32 桁の 16 進数) および ID1 (4 桁の 16 進数) と ID2 (4 桁の 16 進数) に分かれています。

入力値のルール:

  • ちょうど 4 桁の 16 進数による文字列

次の場合に表示: ビーコン タイプが [AltBeacon] の場合

パラメータ名: ID2

要件:

  • MX: 10.2+
  • Android API: 29+

カスタム ビーコン データ

ビーコン送信用のカスタムまたは専用 UUID、URL、およびその他のデータを入力するために使用されます。56 桁の 16 進数文字を使用できます。Bluetooth SIG Advertising 形式に従う必要があります。

詳細情報:

入力値のルール:

  • Bluetooth SIG Advertising 形式にした 1 ~ 56 桁の文字列

パラメータ名: CustomBeaconData

要件:

  • MX: 10.2+
  • Android API: 29+

製造元バイト

AltBeacon アドバタイズ パケットに製造元バイトまたはカスタム値を入力するために使用します。このパラメータが欠落しているか、空白のままになっている場合は、デフォルト値 00 が使用されます

入力値のルール:

  • ちょうど 2 桁の 16 進数による文字列

次の場合に表示: ビーコン タイプが [AltBeacon] の場合

パラメータ名: MfgByte

要件:

  • MX: 10.5+
  • Android API: 29+

参照 RSSI

参照受信信号強度インジケータ (RSSI) の値を入力するために使用します。この値は、信号強度に基づいてデバイス ビーコンへの相対距離を推定する場合に役立ちます。このパラメータがない場合、または空白の場合、計算値が挿入されます。この計算値は、選択した TX パワー レベルでビーコンを発信するデバイスから、1m の距離で受信すると想定した RSSI 値です。: 計算値はデバイスによって異なります。

入力値のルール:

  • ちょうど 2 桁の 16 進数による文字列

次の場合に表示: ビーコン タイプが [AltBeacon] の場合

パラメータ名: RefRSSI

要件:

  • MX: 10.5+
  • Android API: 29+

ビーコンの設定

ビーコンをオンにする:


<wap-provisioningdoc>
    <characteristic type="BeaconMgr" version="10.2" >
        <parm name="Beaconing" value="1"/>
    </characteristic>
</wap-provisioningdoc>


機内モードでビーコンをオンにする:


<wap-provisioningdoc>
    <characteristic type="BeaconMgr" version="10.2" >
        <parm name=" BeaconingInAirplaneMode " value="1"/>
    </characteristic>
</wap-provisioningdoc>


デフォルトの AltBeacon データの設定:


<wap-provisioningdoc>
    <characteristic type="BeaconMgr" version="10.2" >
        <characteristic type="BeaconParameters">
            <parm name="BeaconType" value="2"/>
        </characteristic>
    </characteristic>
</wap-provisioningdoc>


AltBeacon を使用した明示的ビーコン データの設定:


<wap-provisioningdoc>
    <characteristic type="BeaconMgr" version="10.2" >
        <characteristic type="BeaconParameters">
            <parm name="BeaconType" value="2"/>
            <parm name="ExplicitBeaconUUID" value="1"/>
            <parm name="AltBeaconUUID" value="123456789abcdef123456789abcdef12"/>
            <parm name="ID1" value="AAAA"/>
            <parm name="ID2" value="BBBB"/>
        </characteristic>
    </characteristic>
</wap-provisioningdoc>


カスタム ビーコンを使用した明示的ビーコン データの設定:


<wap-provisioningdoc>
    <characteristic type="BeaconMgr" version="10.2" >
        <characteristic type="BeaconParameters">
            <parm name="BeaconType" value="3"/>
            <parm name="CustomBeaconData" value="1affF101beacd69cad1c04fca07052bcc0896b0f7764aaaabbbbc5"/>
        </characteristic>
    </characteristic>
</wap-provisioningdoc>


伝送 (tx) 間隔の設定 (低レイテンシ):


<wap-provisioningdoc>
    <characteristic type="BeaconMgr" version="10.2" >
        <characteristic type="BeaconParameters">
            <parm name="TxInterval" value="1"/>
        </characteristic>
    </characteristic>
</wap-provisioningdoc>


伝送 (tx) 間隔の設定 (カスタム値 2000ms):


<wap-provisioningdoc>
    <characteristic type="BeaconMgr" version="10.2" >
        <characteristic type="BeaconParameters">
            <parm name="TxInterval" value="4"/>
            <parm name="CustomTxInterval" value="2000"/>
        </characteristic>
    </characteristic>
</wap-provisioningdoc>


伝送 (tx) パワー レベルの設定 (高):


<wap-provisioningdoc>
    <characteristic type="BeaconMgr" version="10.2" >
        <characteristic type="BeaconParameters">
            <parm name="TxPowerLevel" value="1"/>
        </characteristic>
    </characteristic>
</wap-provisioningdoc>


伝送 (tx) パワー レベルの設定 (カスタム):


<wap-provisioningdoc>
    <characteristic type="BeaconMgr" version="10.2" >
        <characteristic type="BeaconParameters">
            <parm name="TxPowerLevel" value="5"/>
            <parm name="CustomTxPowerLevel" value="-24"/>
        </characteristic>
    </characteristic>
</wap-provisioningdoc>