[SmartDocs] バーでは、特定の Zebra デバイスに存在する機能のみを表示するように、このページをカスタマイズできます。
デバイスの OSX、MX および Android のバージョン情報は、Android の設定パネルに表示されるか、ADB、EMDK、または MX CSP を使用してデバイスを照会することで確認できます。詳細情報。
Battery Manager (BatteryMgr) を使用すると、バッテリ充電インジケータ LED、バッテリ残量低下のプロンプト、バッテリの使用を停止するタイミングを判断するためのしきい値を設定できます。
Zebra Android デバイスは、 3 つのバッテリ クラスをサポートします。(Regular、Smart、Gifted)。Regular バッテリは、バッテリ充電レベルに関する情報のみを提供します。Smart バッテリには、各バッテリを一意に識別し、その開始と使用履歴を追跡する機能が追加されています。Gifted バッテリには、Smart バッテリ機能が搭載されています。さらに、詳細な充電モニタリング、健全性に関する情報、より正確な「ガス ゲージ」データを提供する機能が追加されました。
Smart バッテリおよび Gifted バッテリの主な特長は、バッテリ耐用期間の終了に近づき、使用を停止する必要がある場合に、それを判断する機能です。Smart バッテリの場合、使用停止は厳密にバッテリの充電履歴に基づいて判断されます。Gifted バッテリの場合、使用停止の判断は、提供されたバッテリ状態に関する豊富な情報に基づいて行うことができます。いずれの場合も、バッテリの使用を停止する時期の決定は、バッテリが使用されているさまざまな環境での要件を考慮して設定できます。
BatteryMgr では、バッテリの使用を停止する時期を判断するために、しきい値を設定できます。設定すると、これらの値は (他のバッテリ パラメータとともに) バッテリ管理ソフトウェアにより Smart バッテリまたは Gifted バッテリに保管される使用停止フラグの値を判断するために使用され、その後も保持されます。
サポートされるしきい値:
BatteryMgr を使用して設定されたしきい値は、batteryusage_decommission_threshold
または percent_decommission_threshold
ファイルに保存されます。これらのファイルは、再起動またはエンタープライズ リセットを行った後もデバイス上に保持されます。工場出荷時の状態にリセットすると、そのようなユーザー データはすべて消去されます。Smart または Gifted バッテリ以外のバッテリに使用停止しきい値を設定しようとすると、結果の XML ドキュメントにエラーが返されます。
バッテリの充電状態を示すためにデバイスの LED を点灯させるかどうかを制御します。充電インジケータのみを制御します。他のデバイス機能の LED 動作は影響を受けません。このパラメータは、Zebra PS20 デバイスでのみサポートされています。
注: Zebra PS20 デバイスでのみサポートされています。
パラメータ名: BatteryChargingLEDUsage
オプション | 名前 | 説明 | 注記 | 要件 |
---|---|---|---|---|
0 | 変更しない | この値 (またはこのパラメータが XML に存在しないこと) ではバッテリの設定は変更されません。以前に選択した設定はすべて保持されます。 |
MX: 8.1+ |
|
1 | オンにする | デバイスのバッテリ充電インジケータ LED を有効にします。 |
MX: 8.1+ |
|
2 | オフにする | デバイスのバッテリ充電インジケータ LED を無効にします。 |
MX: 8.1+ |
バッテリが一定の充電率に達したときに、デバイスにポップアップを表示するかどうかを制御します。これは、ユーザーにバッテリの交換を求めるためのプロンプトです。デフォルトでは無効です。
パラメータ名: BatterySwapUIUsage
オプション | 名前 | 説明 | 注記 | 要件 |
---|---|---|---|---|
0 | 変更しない | この値 (またはこのパラメータが XML に存在しないこと) ではバッテリの設定は変更されません。以前に選択した設定はすべて保持されます。 |
MX: 8.1+ |
|
1 | 有効 | ユーザーにバッテリの交換を求めるポップアップを表示します。 |
MX: 8.1+ |
|
2 | 無効 | ユーザーにバッテリの交換を求めるポップアップを表示しません。 |
MX: 8.1+ |
バッテリ レベルが危機的に低いと判断される、危機的低バッテリしきい値を設定するために使用されます。これにより、バッテリ残量の低下による強制シャットダウンまでの、デバイスの動作時間を制御できます。
パラメータ値入力ルール:
注: PowerPrecision および PowerPrecision+ バッテリ搭載のデバイスでサポートされます。
パラメータ名: SetCriticalLowThreshold
要件:
- MX: 9.0+
Gifted バッテリをサポートするデバイスで、パーセンテージによるバッテリ使用停止しきい値を設定するために使用します。Gifted バッテリの健全性が、現在設定されている「パーセンテージによるバッテリ使用停止しきい値」を下回っている場合、そのバッテリは「使用停止して良い」と見なされます。このパラメータのデフォルト値は 75 です。これは、実際の容量が元の定格容量の 75% 未満になった時点で Smart バッテリを廃棄する必要があることを示しています。
Gifted バッテリは、特定の放電条件下で「実際の容量」を判定できます。Gifted バッテリはこれに基づいて、実際の容量を「定格容量」のパーセンテージとしてバッテリ健全性を見積もることができます。時間が経過すると、実際の容量とバッテリの健全性は低下し、バッテリ健全性の低いバッテリは、バッテリ健全性が良好なデバイスよりも、耐用期間が短いと判断することができます。
注: このパラメータは、Gifted バッテリをサポートする Zebra Android デバイスで使用できます。Gifted バッテリが現在デバイスに入っているかどうかは関係ありません。このため管理者は、現在 Smart バッテリを使用しているデバイスに Gifted バッテリを入れる前に、使用停止しきい値を設定できます。Gifted バッテリをサポートしていないデバイスでこのパラメータを使用すると、結果の XML ドキュメントにエラーが返されます。
パラメータ値入力ルール:
パラメータ名: SetPercentDecommissionThreshold
要件:
- OSX: 4.4+
- MX: 4.4+
- Android API: 16+
Smart バッテリをサポートするデバイスで、使用数値によるバッテリ使用停止しきい値を設定するために使用されます。Smart バッテリのバッテリ使用数値が、現在設定されているバッテリ使用停止しきい値と等しいかそれ以上の場合、「使用を停止して良い」と判断されます。このパラメータのデフォルト値は 400 です。これは、Smart バッテリで「充電/放電」が約 400 サイクル行われた後に、使用を停止する必要があることを示しています。
注: このパラメータは、Smart バッテリをサポートする Zebra Android デバイスで使用できます。Smart バッテリが現在デバイスに入っているかどうかは関係ありません。このため管理者は、現在 Regular バッテリを使用しているデバイスに Smart バッテリを入れる前に、使用停止しきい値を設定できます。Gifted バッテリをサポートしていないデバイスでこのパラメータを使用すると、結果の XML ドキュメントにエラーが返されます。
Smart バッテリは、時間の経過とともにバッテリに累積される充電/放電サイクルの合計数を保持します。この累積値を、累積充電数といいます。累積充電数が多いバッテリは、その数が少ないバッテリよりも、耐用期間が短いと判断することができます。
バッテリの数値は、Smart バッテリの累積充電数を定格容量で割った値として計算されます。したがってバッテリの数値は、バッテリに対して行われた充電と放電の絶対量に対する結果として、バッテリ健全性がどの程度の影響を受けるかを評価しようという試みになります。
重要: フル充電サイクルと部分充電サイクルのどちらがバッテリ健全性に影響を与えるかは、はっきりしていません。累積充電数の近い 2 個のバッテリでは、バッテリの数値も近い値になります。しかし、これらのバッテリの充電/放電パターンが異なる場合は、バッテリの数値を比較しても、相対的な健全性に関して役に立つ情報が得られないこともあります。確実に言えることは、計算されたバッテリ数値が増えるにつれて、そのバッテリの健全性は低下するということだけです。したがって、バッテリ数値の大きいバッテリは、バッテリ数値の小さいバッテリよりも「健全性が劣る」と判断することができます。しきい値を設定する際に基づくバッテリ数値を非常に大きくすることで、交換が必要である可能性が最も高いバッテリを識別できます。
パラメータ値入力ルール:
パラメータ名: SetBatteryUsageDecommissionThreshold
要件:
- OSX: 4.4+
- MX: 4.4+
- Android API: 16+
バッテリを標準モードまたはカスタム モードのどちらで充電するかを制御します。標準モードの場合、電圧を最大限に使用してバッテリを最大容量まで充電し、バッテリ電源の利用時に、デバイスの稼働時間を最長にできるようにします。この方法は、現在、Zebra デバイスのほとんどの充電器で採用されており、このパラメータのデフォルト設定になっています。カスタム モードをサポートするデバイスでは、わずかに低い電圧で、バッテリの最大容量よりも少ない容量まで充電されるため、バッテリの寿命を長期にわたって伸ばすことができます。
注: カスタム モードは、Android 11 以降を実行している Zebra MC20 および Sharp RZ-H271 デバイスでのみサポートされます。
パラメータ名: ChargingConfiguration
オプション | 名前 | 説明 | 注記 | 要件 |
---|---|---|---|---|
0 | 変更しない | この値 (またはこのパラメータが XML に存在しないこと) ではバッテリの設定は変更されません。以前に選択した設定はすべて保持されます。 |
MX: 10.4+ Android API: 30+ |
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1 | 標準 | バッテリを最大電圧で完全に充電し、バッテリ電源の稼働時間を最大化します。 |
MX: 10.4+ Android API: 30+ |
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2 | カスタム | バッテリの寿命を最長にするために、電圧を下げて、完全充電に至らない容量までバッテリを充電します。 |
MX: 10.4+ Android API: 30+ |