概要
DataWedge API は、主に Android インテントによって動作します。これは、他のアプリケーションが使用できる固有のコマンドで、基盤となるハードウェアの API に直接アクセスしなくても、データ キャプチャを制御できます。このガイドでは、DataWedge でサポートされているインテントの機能と、それがもたらす、データ キャプチャおよび DataWedge のプロファイルや設定への影響について説明します。
6.2 未満の DataWedge バージョンでは、アプリケーションは、インテントをブロードキャストすることによって DataWedge API にアクセスし、インテントの主要な情報 (アクションとデータ) を使用して、実行する API 関数を指定します。DataWedge 6.2 以降では、1 つのアクション インテントのエクストラとして複数のインテントを実装し、1 つのインテント アクションを使用して、エクストラとして複数の API 呼び出しの送信を許可します。
関連項目:
- インテントの使用 - インテントの簡単な説明と、インテントを使用するように DataWedge を構成する方法の説明
- DataWedge API - 利点と使用方法 - Zebra エンジニアの Darryn Campbell が作成
- DataWedge のサンプル アプリ - インテントを介してスキャン データを受信する方法を示します
要件
DataWedge API を使用するには、Java プログラミングの経験があり Android インテントを熟知している必要があります。また、DataWedge の使用方法、機能、および用語についての知識も必要です。DataWedge の詳細については、DataWedge の 「ご使用の前に」ガイドおよびアーキテクチャの概要を参照してください。また、Zebra デバイスに付属のインテグレータ ガイドの DataWedge のセクションもお読みいただくと参考になります。
インテントの送信
DataWedge 6.2 で定義された新しい構文では、複数の DataWedge API 呼び出しを 1 つのインテント アクションのエクストラとして使用できます。構文は、次のとおりです。
// Send multiple intents as extras
Intent i = new Intent();
i.setAction("com.symbol.datawedge.api.ACTION");
String[] profiles = {"MainInventory"};
i.putExtra("com.symbol.datawedge.api.DELETE_PROFILE", profiles);
i.putExtra("com.symbol.datawedge.api.GET_VERSION_INFO", "");
結果の受信
DataWedge に情報を照会するインテント (「GET_ACTIVE_PROFILE」など) では、結果を受信するために、アプリを登録する必要があります。このとき、結果インテントのアクションとカテゴリを識別するフィルタが使用されます。以下のコードでは、結果を受信するためにブロードキャスト レシーバを登録する方法を示しています。
// Register broadcast receiver and filter results
void registerReceivers() {
IntentFilter filter = new IntentFilter();
filter.addAction("com.symbol.datawedge.api.RESULT_ACTION");
filter.addCategory("android.intent.category.DEFAULT");
registerReceiver(mybroadcastReceiver, filter);
}
//Receiving the result
private BroadcastReceiver myBroadcastReceiver = new BroadcastReceiver(){
@Override
public void onReceive(Context context, Intent intent){
Bundle extras = getIntent().getExtras();
if (intent.hasExtra("com.symbol.datawedge.api.RESULT_GET_ACTIVE_PROFILE")){
String activeProfile = extras.getString("com.symbol.datawedge.api.RESULT_GET_ACTIVE_PROFILE");
重要: DataWedge API コマンドは、キューに投入されず、前のインテントの処理で DataWedge がビジー状態のときに送信された場合、無視されることがあります。API コマンドが送信されると、他の操作で DataWedge がビジー状態になっていない場合にのみコマンドが実行されます。例外:
STOP_SCANNING
- ただちにスキャン操作を中断しますDISABLE_PLUGIN
- 現在のスキャナ入力プラグインをただちに無効にします
確実に正しく実行させるために、重要なコマンドの前に遅延コードを挿入することをお勧めします。例については、SoftScanTrigger API を参照してください。
ネストされたバンドル
DataWedge 6.3 では、ネストされたバンドルの概念を実装しています。これにより、値「bundle」を別のバンドルの 1 つの値として含めることができます。バンドルは、複数レイヤの深さにすることもできます。たとえば、以下の図は、API 呼び出し SET_CONFIG
内にネストされた PLUGIN_CONFIG[0]
バンドル内にネストされた PARAM_LIST
バンドルを示しています。ネストは、プロファイルに含まれる多くのパラメータをインテントで構成するために必要です。
この図はさらに、SET_CONFIG
API の呼び出しに、2 つ目のネストされたバンドルである PLUGIN_CONFIG[n]
を実装できることを示しており、この 2 つ目のバンドルには、独自の PARAM_LIST
バンドルを含めることができます。
例
以下の Java コードでは、ネストされたバンドルを実装しています。
//Using the SET_CONFIG API and a nested bundle.
Bundle bMain = new Bundle();
bMain.putString("PROFILE_NAME","Profile2");
bMain.putString("PROFILE_ENABLED", "true");
bMain.putString("CONFIG_MODE","CREATE_IF_NOT_EXIST");
bMain.putString("RESET_CONFIG", "true");
Bundle bundleApp1 = new Bundle();
bundleApp1.putString("PACKAGE_NAME","com.symbol.emdk.simulscansample1");
bundleApp1.putStringArray("ACTIVITY_LIST", new String[]{
"com.symbol.emdk.simulscansample1.DeviceControl",
"com.symbol.emdk.simulscansample1.MainActivity",
"com.symbol.emdk.simulscansample1.ResultsActivity.*",
"com.symbol.emdk.simulscansample1.ResultsActivity2",
"com.symbol.emdk.simulscansample1.SettingsFragment1"});
Bundle bundleApp2 = new Bundle();
bundleApp2.putString("PACKAGE_NAME","com.example.intents.datawedgeintent");
bundleApp2.putStringArray("ACTIVITY_LIST", new String[]{
"com.example.intents.datawedgeintent.DeviceControl",
"com.example.intents.datawedgeintent.MainActivity",
"com.example.intents.datawedgeintent.ResultsActivity",
"com.example.intents.datawedgeintent.SettingsFragment1"});
Bundle bundleApp3 = new Bundle();
bundleApp3.putString("PACKAGE_NAME","*");
bundleApp3.putStringArray("ACTIVITY_LIST", new String[]{"*"});
Bundle bundleApp4 = new Bundle();
bundleApp4.putString("PACKAGE_NAME","com.symbol.myzebraapp");
bundleApp4.putStringArray("ACTIVITY_LIST", new String[]{"*"});
bMain.putParcelableArray("APP_LIST", new Bundle[]{
bundleApp1
,bundleApp2
,bundleApp3
,bundleApp4
});
Intent i = new Intent();
i.setAction("com.symbol.datawedge.api.ACTION");
i.putExtra("com.symbol.datawedge.api.SET_CONFIG", bMain);
this.sendBroadcast(i);
関連ガイド:
関連項目:
Zebra Support Central | インテグレータ ガイド、製品マニュアル、ソフトウェア ダウンロードおよびサポート
LaunchPad | Zebra 開発者コミュニティ
インテント | Android 開発者
インテントおよびインテント フィルタ | Android 開発者
Android インテント | チュートリアル